〈特別対談〉
吉原を語ろう
―色も芸も超一流―
橘 右之吉
江戸文字書家
日比谷 孟俊
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所 名誉顧問
実践女子大学文芸資料研究所 客員研究員
工学博士、博士(文学)
先祖は◯◯だった!
日比谷 きょうのテーマは今、話題の吉原ということで。
右之吉 それで、吉原と縁のあるわれわれにお声がかかったんですね。昨年の東京藝術大学美術館での『大吉原展』は大盛況で、続いて今年はNHK大河ドラマで『べらぼう』が放映中で。たくさんの方が“吉原”に関心を寄せています。
日比谷 一口に吉原といっても、江戸時代の一六一八年(元和四年)、幕府公認の花街として開業してから四百年、時代とともに場所も変われば町としての在(あ)りようもずいぶん変わっています。さてどこから話したものか(笑)。
右之吉 まずは場所から。 |